『ドードーが落下する』
劇作家、演出家、映画監督とマルチに表現活動を行う加藤拓也。その脚本は、加藤に近い20~30代の人間関係に蔓延する虚無や諦念、暴力性を生々しく描き、時代の空気を活写することで評価されている。今作は加藤主宰の劇団た組で2022年初演。第67回岸田國士戯曲賞を受賞。
イベント制作会社勤務の信也は、仕事も遊びも近しい芸人や地下アイドルなどと過ごす日々。仲間の一人で年上の芸人・夏目が突如失踪。2年後、夏目から芸人仲間・庄田と共にいた信也に電話がかかって来るところから物語は始まる。
「死」を口にする夏目に不安を覚え、探し始める信也と庄田。場面は失踪前に遡り、飲み会やバイト、家族や友人関係など、信也と夏目たちの刹那的な日常が描かれる。
実は夏目は統合失調症を中学時代から患っており、失踪中は入院していたという。身の内から語り掛けてくる「声」に、「姿を見えなくしてもらった」と言う夏目。寄り添おうとする信也だが、夏目を見えなくさせていたのは果たして〝誰〟だったのか?
2022
KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
製作(オンライン配信):国際交流基金 (JF) (https://www.jpf.go.jp/)
製作協力:一般社団法人EPAD (https://epad.jp)
<公演情報>
作・演出:加藤拓也
出演:藤原季節、平原テツ、秋元龍太朗、金子岳憲、今井隆文、中山求一郎、
安川まり、秋乃ゆに、山脇辰哉
舞台監督:竹井祐樹(STAGE DOCTOR)
美術・衣裳:山本貴愛
照明:吉本有輝子(真昼)
音響:星野大輔(KAAT神奈川芸術劇場)
演出助手:葛西祥太
宣伝美術:Minhan CHANG
制作部:城早乙合(ゴーチ・ブラザーズ)、大倉茂
提携:KAAT神奈川芸術劇場
主催:合同会社わをん企画
共催:有限会社quinada
<オンライン字幕> 本映像の多言語字幕は一般社団法人EPADが2024年度に文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(全国キャラバン)|独立行政法人日本芸術文化振興会)の助成を受けた事業の一環として作成されました。
簡体字字幕翻訳:呉珍珍
繁体字字幕翻訳:SWSG
英語字幕翻訳:山縣美礼
フランス語字幕翻訳:藤本さとこ
韓国語字幕翻訳:ユック・キョンヒ
スペイン語字幕翻訳:富士迦楼羅
タイ語字幕翻訳:リュウパイブーン・シリー
<広報文>
尾上そら
<カンパニーウェブサイト>
https://takumitheater.jp/